髪のダメージと修復の話




髪の毛はなぜ傷むのでしょうか。


髪が傷む根本的な理由




毛髪と頭皮の基礎的な話の中でも説明してあるように、髪の毛にはコルテックスという物が存在します。

コルテックスには髪のダメージにとても関係のあるタンパク質が含まれていて、
このタンパク質が流出してしまうと髪の毛が傷むというワケです。

そしてもう一つ重要なのが水分です。

このタンパク質と水分をいかに守るか、ということが髪のケアにおいてはとても重要になってきます。



髪が傷む原因とは




髪が傷む原因、みなさんは何を想像しますか?
カラー、パーマ、ストレートパーマ。。


薬剤を使った施術を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
もちろん薬剤を使うと髪は傷みます。
それ以外にもダメージ具合の大小はあるものの、たくさんの原因があります。

もしかしたら知っているかもしれませんが


    * 紫外線
    * ドライヤー
    * アイロン
    * 服や肩などに擦れる



この4つも決して見逃してはいけない原因です。


紫外線




髪の日焼けは色の退色だけでなく、水分も奪ってしまう為にパサパサになってしまいます。
夏場、長時間日に当たるようならば日傘をさすか、髪の日焼け止めをつけましょう。

今は何種類か髪用の日焼け止めなども売っています。

またはオーガニックの物でしたら少量をトリートメントやオイルに混ぜて髪につけるのもいいでしょう。
また、夏場の海に行く何日か前はカラーリングを避けたほうが懸命です。


ドライヤー




ドライヤーは乾かす物ですが、必要以上に乾かすとパサついてしまいます。


これをオーバードライというのですが、正直見極めが難しいです。
湿ってないな、くらいでやめると丁度いいかもしれません。

この辺は自分で意識しながらやってみてください。

そして、完全に乾かさないで少し湿った状態で乾かすのをやめるという人がいますが完全にダメです。

なぜダメなんでしょう。


風邪をひくから?それもあります。


しかし美容師がちゃんと乾かしてくださいね、と言うのは半乾きがダメージに直結するからです。

髪の毛は通常水に濡れるとキューティクルが少し開きます。

しかしそのままにしておくとキューティクルは開きっぱなし、中のタンパク質も流出し てしまいます。

キューティクルを閉じるにはちゃんとブローをしてあげることが重要です。
ブラシを使うようなしっかりしたブローじゃなくても構いません。


手で根元から毛先に向かってとかしながら乾かすだけでも全然違います。

元々の髪質もありますが、ちゃんと乾かしている人は艶がでている事が多いです。



アイロン



アイロンは通常150〜200度。
どのくらいの温度か想像できますか?



これは天ぷらを揚げる温度と同じです。



これだけで大分傷むのが分かると思います。

アイロンを髪にあてると一瞬のうちに内部の水分が蒸発します。

アイロンを使うなとは言いませんが、使い方には気をつけて頂きたいです。


    * 髪に長くあてない     * 使う前に必ずクリームやオイルで保護する



この2つはとても重要なので忘れないでください。



服や肩などに擦れる



そのまんまです。
我慢するか、切りませう。


カラーとパーマが髪に与える影響について




カラーとパーマがダメージの素になることはみなさん分かっていると思いますが、なぜ傷むのでしょうか。

これを頭の隅にいれておく事で家でのヘアケアがまた一段と良くなるはずです。

健康な髪の毛は通常、弱酸性になっています。
しかしカラーやパーマをする事でアルカリに傾いてしまいます。


このアルカリこそがダメージの素なのです。



美容院でトリートメントをしても、髪の毛がアルカリのままだとダメージは進行して行きます。

そして1回で全てのアルカリを取る事も難しいです。

なので美容師は家でのヘアケアが重要だというワケです。

施術をして1週間。

この間になんらかのケアをしないとせっかくカラーした髪も脱色し、ダメージは一気に進行します。

美容院でカラーをしたから完璧ではないのです。
この短い1週間が、美容院でトリートメントをするよりも重要な意味を含んでいることに気づかない人は結構います。

もちろん、美容院でトリートメントをすれば大まかなアルカリを除去してくれるのでダメージの進行具合が変わります。



ホームケアは何をすればいいの?




まず一番重要なのがどれだけアルカリを除去できるかです。

美容院で綺麗にしても家で市販の高級系シャンプーを使ってしまうとカラーは髪から流出して行きます。
髪に優しいベタイン系シャンプーを使う事を強くお 勧めします。

ベタイン系シャンプーにはタンパク質やCMC、ケラチンなどたくさんの栄養が含まれているのでシャンプーをするだけで髪に栄養補給をしてくれます。


更にはアルカリから弱酸性へとしてくれる特性を持っているのでアルカリも除去出来ます。


あとは必要でしたらアルカリ除去できるケア剤を使うのもいいと思います。
ジョンマスターオーガニックのハーバルサイダーなどはその代表的なものです。

このケア剤自体、酸性を帯びているので髪につけるだけで自然とアルカリも除去できる優れものです。


更に詳しいヘアケアについてはここで説明しています。


ヘアケアの話




ーまとめー



   1. 髪の毛をダメージから守るには水分とタンパク質を維持すること!
   2. 紫外線 アイロン ドライヤー 等は特に髪が傷みやすいので気をつける!
   3. サロンに行った日から1週間でダメージ具合は決まる!
 
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