シャ ンプーの話




みなさんは考えたことありますか?
シャンプーってなんだろうって。


良い匂いにするため?汚れ取るため?習慣だから?
考えると奥が深いんです、コレ。



シャンプーって何?



シャンプーってなんだろう。
美容師になったばかりの頃、毎日毎日シャンプーして思ってました。

シャンプーってなんだろう。
いろいろ講習会に参加したり、調べたりしているうちに一つの考えが浮かびました。

シャンプーの意味とは過剰な皮脂や汚れを取り除く事であって、頭皮から完全に皮脂を取り除く事ではない!


なぜかと言いますと、皮脂を取りすぎてしまうと頭皮が乾燥します。

するとその乾燥した頭皮を補おうと体がサインを出します。
その結果、皮脂が過剰分泌し逆に不衛生になりやすくなります。


だからシャンプーは優しく。


皮脂が増えるとダメなの?


頭皮にある通常量の皮脂でしたら全く問題ありません。
むしろないと困ります。

皮脂はキューティクルを守り、水分を蒸発しないようにする役目があります。

水分が蒸発してしまうと髪の艶がでないのでご注意を。
お金はあっても困りません、でも皮脂はありすぎるとちょっと困ります。

過酸化脂質とい、脂が酸化してしまいとても不衛生な状態になります。
そして毛穴がつまりやすくなります。

いくら毎日シャンプーをしようがトリートメントをしようが毛穴が詰まっては意味ありません。


健康な髪は毛根からです。

良いシャンプーと悪いシャンプー


良いシャンプーと悪いシャンプーの違いがよくわからない。

よくそんな質問をされます。
良いシャンプーとは頭皮に必要な皮脂を取りすぎないというのが第一です。


この刺激の弱いシャンプーをベタイン系シャンプーと言います


そして次に匂いや仕上がり感を重視すれば良いかと思います。
逆に悪いシャンプーは洗浄力が強すぎて必要な皮脂まで奪ってしまいます。


この刺激の高いシャンプーを高級系シャンプーと言います。

物によっては食器用洗剤並みの洗浄力の強さのシャンプーもあります。
しかしそのようなシャンプーはコーティング剤によってカバーされています。


泡立ちやすいというのはこれらの特徴の一つです。

皮脂が無くなる事によって、頭皮は皮脂を補おうとして過剰に分泌し、
頭皮はベタベタします。


そして必要以上に分泌された脂質は酸化し、毛根に詰まってしまいます。

そうなってしまうと健康な髪の毛は生えない、育たないという悪循環を引き起こします。
肌が弱かったり乾燥しやすい人は特に注意が必要です。

シャンプーの見分け方


シャンプーの裏側、内容成分をチェックします。
(ドイツ語はちょっとわかりません。すいません; ;)

内容成分の初めの3つが特に多く含まれている成分です。
当然一番目に記載されてるのは水です。

そして次に

ラウレス酸〜 ラウリル酸〜 と書いてあった場合は刺激の強い高級系シャンプーです。

これらのシャンプーは主にスーパーやドラッグストアで売っています。

では逆に刺激の弱い、ベタイン系シャンプーには何と書いてあるのでしょうか。

ココアンホ ココイル ラウロイルと2番目3番目に記載されている場合、

それはベタイン系シャンプーだと判断する事ができます。

ね、簡単でしょ☆

オーガニックシャンプー


よく聞くオーガニックシャンプー、ビオシャンプー。
これらのシャンプーの特徴は肌に優しく、安全性が高いという事です。

残念ながら日本ではオーガニックの明確な基準がありません。
ですから自分で調べて選ぶしかないのが現状です。

しかしヨーロッパはオーガニック先進国!
その中でもドイツは特にオーガニックに力を入れており、しっかりとした基準が存在します。

オーガニックやビオと書かれている商品はまず信頼して大丈夫と言えるでしょう。

オーガニックシャンプーの利点は上に書いてある通りですが、ベタイン系シャンプーと違うのは仕上がりの問題です。
人によってはギシギシした質感になったり、バサバサすることもあります。

カラーやパーマを頻繁にする方は仕上がりの点から特に注意が必要となります。


刺激も強くなく、安全性の高いシャンプーですが、使い手を選ぶシャンプーだと言えます。

美容室で使っているシャンプーは何が違うの?


美容室で使用しているシャンプーはオーガニックを除いてほとんどがベタイン系シャンプーです。
美容師の言葉で言うと両性系シャンプーです。
これらは刺激が弱いだけでなく、タンパク質も豊富に含まれています。
汚れを取り除くと同時にタンパク質を髪の毛や頭皮に補給して、健やかにしてくれます。

カラーやパーマ等されたお客様にはタンパク質を補給するだけでなく、
アルカリ剤を除去し家でもケアがしやすいように施します。

美容室のシャンプーは確かに他の市販のシャンプーよりも値段は高くなります。
しかし総合的に見るとやはり優れていると言えます。







ゴシゴシと何も考えないで洗う。

それでも問題ありません。

だけどもう一歩踏み込んで考えましょう。

髪に優しい洗い方



植物に水をやる時は葉っぱに与えますか?根元に与えますか?

大抵の人は根元に水を与えます。
何故でしょうか。

根元が栄養を葉っぱに送り、育てる。
いわば心臓みたいな物。

人も同じです。
頭皮が髪に栄養を送り、髪の毛は育ちます。

見落としがちですが頭皮は綺麗な髪と密接な関係にあります。
ゴシゴシと洗い、引っ掻いて洗うよりも優しく揉むように洗うほうが頭皮へのダメージは当然少ないです。

特に男性は髪が短いのでゴシゴシと洗いがちですが、男性にこそ気をつけて頂きたいです。

シャンプーを手に出したらまず両手でのばし、髪の毛全体にまんべんなく付けて泡立たせます。
泡立たせたらその泡を掴むように指の腹で頭を揉むように洗います。

洗うというよりはマッサージを意識するとやりやすいと思います。


ーまとめー



   1. 完全に皮脂は取りきらない!
   2. 洗浄力は強いものよりも弱いものを!
   3. ラウレス酸 ラウリル酸 等と裏面に書いてあったら要注意!
   4. ココアンホ ココイル ラウロイル が裏面に書いてあったら良いシャンプー!
   5. 人によってはオーガニックが合う人もいる!自分の体と相談!
   6. とにかく優しくシャンプーすること!

 
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